株価チャートの見方

基本のチャート

株価チャートには、ローソク足、折れ線、ティックなど形状があり、株価・指数などの値動きを描画します。

また、様々な指標を株価チャートに重ねて描画し、テクニカル分析が行われることがあります。

個人で株式を売買するときには難しいチャートや指標を使用しなくても、十分に取引の参考になると思いますが、基本的なチャートや指標の見方は覚えておいた方がよいでしょう。

ここでは、初心者でもわかりやすく、シンプルな指標で、投資のプロもよく使うといわれている基本的なものを紹介します。

チャートの単位期間

チャートは、取引の期間や目的により、単位期間を変動させて表示します。

  • 分足チャート…1分足、3分足、5分足など、分間の値動きを示したチャート
  • 日足チャート…1日の値動きを示したチャート ←最もよく使われます
  • 週足チャート…週間の値動きを示したチャート
  • 月足チャート…月間の値動きを示したチャート

デイトレードでは、分足チャートや日足チャートなどを活用して取引を行います。

スイングトレードでは、日足チャートや週足チャートなどを活況して取引を行います。

中長期投資では、チャートだけでなく、企業の業績・ファンダメンタルなども重視して取引します。

ローソク足

チャートで使われる、単位期間毎に、四本値(始値、高値、安値、終値)を、一本のローソクの形で図示したもの。

陽線、陰線で色分けして、ローソクの長さや、髭の長さで、そのときの値動きの動向を見ることができる。

さらに、ローソク足の推移や組み合わせから、そのときの相場の強弱やトレンドの転換を推測し、取引の判断にも使われる。

陽線(始値<終値)

陽の丸坊主強気始値から上昇して終値を付けた形
陽線が大きいほど、強い上昇と見られる
陽の大引け坊主強気一時マイナスだが、終値が高値引け
陽線が大きいほど、強い上昇と見られる
陽の寄付き坊主強気始値から上昇して、やや下げて終値を付けた形
強い上昇だが、高値圏では注意も必要
陽のコマ様子見ローソク本体が短く、上下のヒゲも短め
売り買い拮抗し、トレンドに迷いあり
下影陽線底堅いローソク本体が短く、下ヒゲが長め
下ヒゲが長いほど、底堅さが見られる
陽のカラカサ強気下ヒゲが長く、上ヒゲが無い
ローソク本体が短い陽線
安値圏では反転のサイン
上影陽線様子見ローソク本体が短く、上ヒゲが長め
上ヒゲが長いほど、上値が重い
陽のトンカチ様子見上ヒゲが長く、下ヒゲが無い
ローソク本体が短い陽線
安値圏では反転のサイン

陰線(始値>終値)

陰の丸坊主弱気始値から上昇して終値を付けた形
陽線が大きいほど、強い上昇と見られる
陰の大引け坊主弱気始値から下落して、やや上げて終値を付けた形
強い下落だが、安値圏では反転に注視
陰の寄付き坊主弱気一時プラスだが、終値が安値引け
陰線が大きいほど、失望感の強い下落
陰のコマ様子見ローソク本体が短く、上下のヒゲも短め
売り買い拮抗し、トレンドに迷いあり
下影陰線様子見ローソク本体が短く、下ヒゲが長め
下ヒゲが長いほど、底堅いが上値は重い
陰のカラカサ様子見下ヒゲが長く、上ヒゲが無い
ローソク本体が短い陰線
高値圏では要注意
安値圏では反転の可能性も
上影陰線弱気ローソク本体が短く、上ヒゲが長め
上ヒゲが長く、本体も長いほど売り優勢
陰のトンカチ弱気上ヒゲが長く、下ヒゲが無い
ローソク本体が短い陰線
高値圏では反落のサイン

その他(始値=終値)

寄せ線始値と終値が同じで、ヒゲが比較的長い
トレンド転換となることも
十字線寄せ線よりヒゲが短い形
高値圏、安値圏で反転のサインとなることも
四値同時線場中寄らずのストップ高
場中寄らずのストップ安
薄商いで値動き無しの状態
で出現
トンボ様子見始値=終値=高値で下ヒゲが付いた形
安値圏では反転のサイン
トウバ弱気始値=終値=高値で上ヒゲが付いた形
高値圏では反落のサイン

移動平均線

株式投資で、最も頻繁に使われる指標の一つが「移動平均線」。

株式相場の流れを見る、トレンド系のチャート指標で、ローソク足チャートに重ねて描画されます。

一定期間の株価を平均化した線であり、株価の上昇・下落のトレンド、方向感を見ることができます。

Yahoo!ファイナンスの日足チャートでは、5日線、25日線、75日線が表示されます。

出典:Yahoo!ファイナンス

私がNISAの口座で使用している、SBI証券の日足チャートでは、5日線、25日線、50日線が表示されていました。

また、最近、私がメインで使用している、楽天証券の日足チャートでは、5日線、25日線、75日線が表示されていました。

見る人の好みによって、平均線の表示は変更が可能です。

移動平均線を活用したテクニカル分析では、ゴールデンクロスデッドクロス移動平均乖離率などがあります。

出来高

株式投資の「出来高」は、一定期間の間にその株が売買された取引量をグラフ化したもの。

株式相場の過熱感を見る、オシレーター系のチャート指標で、ローソク足チャートの下部に棒グラフで描画されます。

Yahoo!ファインナンスの個別株チャートでは、以下のように表示されます。

出典:Yahoo!ファイナンス

株式投資が美人投票に例えられる証券用語もありますが、商品力、ブランド力があり、業績、成長性が期待される株ほど、人気が集まり、出来高も大きくなります。

また、IRが発表され、好業績や業績悪化の材料で出来高が急増したり、業績の変動がなくても株価が上がっていることが材料となり注目が集まり出来高が急増したりすることもあります。

一方、閑散として取引量が少ないために、大きく株価が変動することもあり、ローソク足と出来高を合わせて見ることで取引の判断の一つとなることがあります。

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